• 2014年09月25日

9月定例会議終わる

9月25日、9月定例会議が終わりました。

議案はいずれの議案も可決しました。

○補正予算の主なもの

・市民活動センター整備のための実施設計を行った結果、全体工事費を2億6,258万1千円に増額変更

※継続費年割額は本年度333万円となり、1億5,222万6千円減額 など

・シーユース雷音の現行熱源設備と、再生可能エネルギーによって熱利用複合システムを構築した場合の比較検討を行い、事業化の可否等の調査を行うための委託料968万2千円

・建設業への就労を促進するため、市内建設事業者にOJTや資格取得の講習等を委託する入職促進・人材育成支援事業1,114万円

・JA沖縄で柏崎産米の販売が始まったことから、柏崎産米のPR・セールス活動を行う旅費32万1千円

・じょんのび村温泉への引き湯管の詰りを改善する改修工事費324万円

・西山ふるさと公苑の建物屋根裏に住み着いているコウモリ駆除の経費76万7千円

・全日本ジュニア水泳競技選手権大会「かしわざき潮風カップ」が開催されることから、街頭4基をLEDに改修する300万円

などです。

○議員定数削減の議員発案

議員定数を現在の26人から24人に削減する議員発案が提案され、賛成少数で否決されました。

私は反対しました。(既に一部の議員のブログで、このことに対する批判が展開されているようです)

このことについて、私の考えとこれまでの経緯を述べておきたいと思います。

全国市議会議長会が行った調査(平成24年12月31日現在の市議会議員定数)によれば、全国804市の市議会議員数は20,170人。

一市あたりの平均は25.1人だそうです。

なおかつ、人口別の平均人数は、「人口5~10万人未満」で、一市あたり22.4人とのこと。

この数字を見れば、柏崎市議会でもすぐさま削減すべきではないか、ということになると思います。

さて柏崎市議会では、平成21年9月18日から「議会改革に関する特別委員会」が設置されました。

これは現在の議会改革特別委員会の前の委員会です。

この第一次特別委員会では、①議員定数、②議会費、③議会活動のあり方、環境整備について、④議会基本条例、⑤その他、などの課題が議論されました。

そして、まず最初に「議員定数」を議論することとしたのです。これは議会改革のテーマとして、市民の皆さんの関心が高いのが議員定数ではないかという考えに基づくものだと思います。

そして平成22年2月23日に「中間報告」が出されました。

http://www.city.kashiwazaki.niigata.jp/html/gikai/homepage2/iinkai/tokubetu/gikaikaikaku/tyuukanhoukoku.pdf

ご覧のように、この議論では「現状を維持すべき」と「定数を削減すべき」という二つの意見があり、取りまとめには至りませんでした。

この後議会の中では「定数を削減すべき」と考える議員が、議員発案によって削減を実行しようという動きがうまれました。

私も、議会改革特別委員会で定数について議論をする中で、一切の定数削減をせずに今後の議会改革を進めていくということは、なかなか市民の理解が得られないであろうという考えでした。

そうすると、どの程度削減すべきかという数が問題となるわけですが、これまでに述べたように、議会内には「一切削減すべきでない」という議員も相当数いました。

当時私は、そのような考え方の議員に対して、定数削減に理解してほしい、どの程度の削減ならば適当と考えるかということを何度も投げかけた覚えがあります。

しかし削減すべきでないという考え方の議員の理解は得られず、定数削減を実際に発案するのなら「24人案」とするしか方法がない状況でした。

平成22年6月定例議会に、提案者本間議員、賛成者14人が名前を連ね「議員定数を24人とする」議員発案が上程されました。

この賛成議員の中には私も入っています。

しかし「定数26人」という修正案も提案され、原案賛成者の中に本会議場を退席するなどした議員がおり、結果として「26人案」が可決となったのです。

この後、当時議会改革特別委員長をしていた真貝委員長が委員長を辞任(平成22年6月23日)。

これらがきっかけとなり、9月10日に開催した特別委員会で、以後の委員会運営は休会することが決まり、事実上、議会改革はストップしたのでした。

何とお粗末な、と言われると思いますが、前の議会改革特別委員会は、この定数削減問題で頓挫したのです。

さて、言わばケンカ分かれ同然に機能不全に陥った議会改革が、平成23年9月に仕切り直しで再開しました。

以来、様々な改革を試み、集大成ともいえる議会基本条例も制定にこぎつけました。

ここまでの歩みは、様々な意見の違いを乗り越えて、意見の集約を図る努力をしてきたからだと思います。

先回の議会改革特別委員会は定数削減事案で、委員長が辞任し休会に陥りました。

議会内が割れて歩みが止まったことを覚えているのであれば、まずは今回の定数削減を議会改革特別委員会の中で遡上にあげるべきだったと考えています。